《傾向》
特徴としては
・水タイプが多い
・範囲技が少ない
・技枠が3つ
まず水タイプが多いこと。これは飛行タイプが多かったトリプルスカイと違って大きな特徴が三つあります。
・水タイプは耐性が優秀
・水は水に半減
・水無効特性が多い
何を当たり前のことをと思うかもしれませんが、吹雪・雪崩・放電・フェアリースキンハイボなどの範囲技を通しやすかったスカイバトルと違い、
一致潮吹きなどの水技は特性での無効化・半減が多く、ハイパーボイスはスキン勢が不在と、
一致で打てる技としては相性振りな岩雪崩・味方を巻き込む地震・放電・ヘドウェ・爆音波などしかありません。
また、弱点をつける草技は習得者が少なく、
電気は半減・無効化も多いため、一貫切りはさほど難しくはなさげ。
総評すれば、上を取ればゴリ押しできたスカイバトルに比べてサイクルを成立させやすいという特徴があります。
また技になみのりを必ず採用するというのも呼び水・ちょすいコンボする場合以外だとまず一貫性がないため打つ機会がなく、必然的に技枠を縛られるということになりがち。
例えばメガガルーラの場合だと、
猫・すてみ・不意打ち
という必須級技で枠が埋まってしまい、格闘技・守る・ピンポイントメタ枠の雷・冷凍パンチや噛み砕くなどを採用したい場合、どれかを切る必要が出てきてしまう。
特に守るは、エース枠を守るためにもほしいながら、採用時残り技枠が2つとなってしまうため、2つの攻撃技で一貫性を取れるのかというジレンマも発生しがち。
水タイプが多いことを考えると電気草技のサブ採用の優先度は上がるが、技枠が少ないのに対して、ピンポイントなサブウェポンをどれだけ採用できるのかという問題も。
とはいえ、ギャラ意識の電気はまだしも草は一体は覚えさせておかないとトドンなどの水地面勢の突破がかなり面倒になると思われる。
《パーティ分布》
基本構造としては、
がメインになりそう。
メガ枠がガルーラ以外にこれといって刺さっておらず、唯一地震で一致範囲打点を持てるラグラージが対抗馬となりえると予想。
雨の水技強化はお互いあまり重視されないだろうが、ルンパの草+氷の通りがいいため、すいすいで攻める雨はそれなりに多そう。
逆にガルーラをどうやって見るかとなると、パッと考えつくのは、格闘のハリテとゴーストのブルン。どちらもトリル適正が高いのでガルーラスタンに対してトリルで返すというパーティもそれなりにいそう。
ガルーラスタンの例
ガルーラ・ベロベルト・ラティアス・ギャラドス・ガブリアス・エレザード
雨軸の場合もラプラスが重い→ハリテを採用したくなるのでトリル裏選出はかなり有力そうに見える。
雨ラグトリルの例
ニョロトノ・ルンパッパ・ラグラージ・ハリテヤマ・カビゴン・ヤドラン
《個別考察》
ガルーラ
この環境だと威嚇やゴーストがかなり数を減らした影響で好き放題できるポケモン。
パーティを組むにあたって、とりあえずガルーラ軸に勝てるパーティ構成は求められる。
2大ノーテンキ勢の片割れ。
パワーウィップを覚えるため、実質草タイプ枠としても扱えるのが強み。
他爆弾や腹太鼓など型が豊富なので択を仕掛けられるのもメリット。
鈍足なことと、ガルーラと格闘弱点が被ることが欠点か。
一応唯一のツボ要員
ハリテがいなければトップメタもありえたポケモン。
おなじみ太鼓爆破呪いに加えて、種爆弾・ワイボもあるため型・技範囲の適応性も高い。
唯一の指要員。
草結び・十万・不意打ち・気合い玉と技自体は揃っている。(追記C45だったから無理だわ)
ファスガもゴーストもほとんどいないので、太鼓神速を止められるポケモンがほとんどいない。BVで一回出たけれど持っている人どのくらいいるんだ……
今大会割と通りのいい爆音波でニンフィアの座を主張する。
草に強いガルーラ。
何気にワイボも覚える。
威嚇要員としては格闘弱点が痛いが、じゃれつく・ワイボ・馬鹿力と攻撃範囲が優秀。
ぶっ刺さりポケモン。
ガルーラをはじめに、ラプラス・バンギなど重くなりがちなところに軒並み強く、放電・地震・ヘドウェ・爆破などの巻き込み技をカバーしたりと非常に補完適正が高い。
その分猫・インファ・叩き・フェイント・ワイガと技枠減少のダメージも大きかったりする。
ルンパッパ
草タイプ代表。
こいつのために雨パが存在しているといっても過言ではない。
猫+草技+冷Bで充分な範囲を取れるが、警戒されやすいので守る採用で草技ワンウェポンもありえるかもしれない。
もう片方の草タイプ
希少な物理草打点だが、どのステータスもなんとも言えないので……
乾燥肌高速電気
ガルーラの上を取れ、草結び・気合い玉をおぼえるので対応範囲は広め。
放電は覚えないが、そうでんを覚える。
ちくでん放電耐久電気とエレザードと対照的。
謀ったかのようにこっちはプラズマシャワーを覚える。
第二放電要員。
水弱点を逆に考えて弱保運用もありかもしれないが、サブウェポンが弱いのが難点。
雨要員。
今回ゴルダック・バンギラス・ベロベルトとメタ要員が何体かいるので、トリル展開のような裏軸も考えた方が良さげに見える。
潮吹きの通りが悪いので優位性は大きく落ちるが、波動弾・悪波でラプラス・ブルンに有利なのは強みか。
そうでん潮吹き……?
2大ノーテンキ勢のもう片方。
他の天候対策組よりはエスパー技でハリテにやや強い。
貴重なシンクロノイズ使いだったりする。
瞑想or追い風役
バクア以外はラティでもできてしまう。
伝家の宝刀からやぶバトン。
実はこいつもな呼び水要員。
追い風・甘える・くすぐる・みずびたしを使えるが、置物力が高い。
ワイガ・癒しで何かしらの仕事はできる枠。
ガルーラのすてみでギリギリ確2にされる。
威嚇代表ながら元々火力・補助どちらも中途半端な技範囲にも関わらず、水打点が失われたことで本格的に役割がなくなってきている。
とはいえ、ハリテ・ラグを受けられる数少ないポケモンなので切るに切れないところはある。
追い風・ワイガの両立はできるが、雨だとさらにラプラスが重くなるので厳しい。
追い風ブレバでハリテヤマとルンパッパをワンパンできる。
すいすい雪崩で怯みゲーを仕掛けられる。
ガルーラに有利なようで不意打ち+すてみで負ける。
天候奪取・雪崩による範囲打点・敵味方問わず弱保を発動させやすい。
と強い要素が多く、ガルーラ+ラティアス追い風軸のメンツに強め。
相手のガルーラが格闘技を持っていない祈祷力が大事。
ノーテンキ勢にdアップ剥がされると脆い点は注意。
すいすい地震の一番簡単で強い範囲打点要員。
馬鹿力でメガガルを中乱数1にできる数少ないポケモン。
環境のメタの有無で強さの振れ幅が激しいポケモン。
詰ませ性能が高く、単体水技を構成段階で牽制でき、対トリルもこなせるが、
それ故にいろんなところからの草技に怯えなければならないポケモン。
メガ枠を使わないラグラージ。
初手から動けるが、ガルーラにはたまけたぐりで8割ほど。
ヌオー
他の水地面勢が強力なのでついででメタられる枠。
天然で太鼓対策ができなくもない。
天敵の鋼が少ない分ヘドウェで暴れやすい。
一貫性の高いフリドラと滅びによる積み対策、おまけに貯水持ちとパッと見強いところばかりのポケモン。
ただH振りラティやブルンに乱2と圧力をかけられる火力では到底ない。
唯一のゴースト兼鬼火持ちで、ガルーラ・ハリテを受けにいきつつトリルを貼れるポケモン。
貯水+エナボで対水もこなせるため全体的な受け性能が高め。
ヤドラン
同じくトリル要員。
ブルンと比べて、技が優秀・瞑想詰めが可能・ハリテに有効打持ちと差別化は充分だが
雑に強いが、雑すぎて何させたらいいかわからなくなってくる枠。
上から一致草結びできるだけでも強そうだが、明確に何に入れるかと言われるとわからなくなる。
ガルーラより早い猫
そんなに刺さっているわけではないが、それだけでも需要はありそう。
唯一のファスガ要員だがハリテヤマの猫ぐらいしか止められない。
適応力悪打点の通りは良好。
悪技+1で範囲は充分なので竜舞という手も。
格闘に強い追い風役。
瞑想詰めや、壁癒しの波動の補助、十万・エナボのアタッカーと役割が豊富。
氷4倍が重く、格闘受けならラティ・トリル対策ならサザンでいいのでは?と思ってしまう。
一応一致暴風使い。
高めのsでガルーラと殴り合うポケモン。
不意の冷bに怯えることにはなるが、貴重な地震によるエース枠を担える。
割と虐められる相手が多いポケモン。
ただラティに対してハリテに弱い分、パーティ構成がやや限られるかも。
ガルーラに強いが、鋼の一貫性の悪さと、無振り波乗りが重いので厳しい。
ほぼH振りだけでガルーラのすてみを確3にしつつフェザーダンスを入れる。
どうしても鋼が欲しいならこっち。
無難に強いポケモン。
格闘を受けて腹太鼓による圧力をかけられるうえ、格闘・妖の範囲が充分広い。
フェアリー版オニゴーリのような種族値ながら、ハリテとラプラス両方から抜群を突かれない希少なポケモン。
エナボ・十万・コットンガード・腹太鼓と技も優秀。
タブンネ(メガ)
ハリテとラプラス両方から(ry
めいそうドレインキッスでの詰めができるため、割と強いかもしれない。